就職活動が本格化し、慌ただしい日々を送られている方も多いでしょう。書類選考、筆記試験を通過するといよいよ面接が待っています。本記事では、内定獲得に向けた面接対策と、グループディスカッション対策について徹底解説します。万全な準備をして選考に臨みましょう!
面接の種類とプロセス
面接の種類
面接の実施方法は、大きく分けると以下の3種類です。近年ではオンラインでの面接も増えてきています。
・個人面接
学生1人に対して、面接官1人または複数人で行われます。面接時間は15〜20分程度で、学生の回答に対して面接官がさらに掘り下げた質問をします。
・集団面接
初期段階に多い選考方法です。複数人の学生に対して、面接官1人または複数人で行われます。学生1人に与えられる時間は5〜10分程度と短いため、短時間でいかに自分の印象を残せるかがポイントです。
・グループディスカッション
就活生4~8人程度のグループで、与えられたテーマに沿って議論する選考方法です。決められた時間の中でグループで結論を導き、成果物の提出やプレゼンテーションを行います。
面接のステップ
面接には一次面接・二次面接・役員面接などといったステップも存在します。
・一次面接
若手社員が面接官になることが多く、学生の第一印象や基本的なマナーを確認します。
・二次面接
部長や課長などの管理職クラスの社員が面接官になることが多いです。学生の人柄だけでなく、質問の回答内容から学生の能力、性格、資質を判断します。
・役員面接・最終面接
役員クラスが面接官となり、志望動機や入社意欲について深く掘り下げられます。内々定のための最後の面接ですので、自信を持って臨みましょう。
面接でよく聞かれる質問と回答例
面接で必ずと言っていいほど聞かれる質問は、「志望動機」「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」の3つ。少なくとも、この3つの質問には明確に回答できるよう準備しておきましょう。エントリーシートに記載した内容と齟齬がないように、面接前に記載内容を確認しておくことも大切です。
面接でのポイントは、結論から話すこと。自分の長所や強みとしてアピールできる点を、具体的なエピソードを交えて伝えます。また、あなたの長所や強みを志望企業でどのように活かせるのかを、採用担当者がイメージできるように表現しましょう。
以下に、回答例を紹介します。
(例)
・志望動機
貴社の〇〇という事業に魅力を感じ、私の〇〇という経験を相談して貢献したいと考え、志望しました。
・自己PR
私の強みは、目標達成に向けて粘り強く努力できることです。大学時代には、〇〇という目標に向けて、〇〇という困難がありましたが、〇〇という工夫をして乗り越え、達成しました。
・学生時代に力を入れたこと
私は、〇〇部の活動に力を入れました。〇〇という課題が見つかった際には、チームで協力し、〇〇という解決策を見つけて乗り越えました。
複数人での面接の場合、他の人の回答が気になって頭が真っ白になることも想定されます。他の人の発言に耳を傾けることも大切ですが、影響を受けすぎないよう、面接までに自分の企業への思いを明確にしましょう。
また、面接では他社の選考状況を聞かれるケースもあります。嘘をつくのは良くないですが、すべてをこと細かに話す必要はありません。可能な範囲で答えましょう。
逆質問は企業へのアピールチャンス!
逆質問は、あなたの企業への熱意を示すチャンスです。 面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれた際に「特にありません」と答えると、企業への関心が薄いと思われてしまうことも。
積極的に質問できるよう、企業の事業内容や社風、仕事内容などを事前に調べたうえで、聞きたいことをまとめておきましょう。
(例)
・貴社の〇〇という事業の今後の展望についてお聞かせいただけますか?
・入社前に勉強しておくといいことはありますか?
・〇〇さまが仕事をする上で、大切にしていることをお聞かせいただけますでしょうか?
面接とはいえ、企業や面接官とのコミュニケーションの場であることを忘れずに。積極的に質問することで、企業への熱意をアピールしましょう。
グループディスカッション対策
グループディスカッションでは、複数人のグループでテーマに沿って議論を行います。面接官は、協調性や論理的思考力、コミュニケーション能力、リーダーシップなどの能力を評価します。チーム力と個人の能力の両方が評価の対象となることを意識しましょう。
グループディスカッションで好印象を与えるポイントを4つ紹介します。
・大きな声でハキハキと話す
会場内で複数のグループが同時に話すと、声が聞こえづらいことも。いつもより大きめの声を意識しましょう。開始前の自己紹介タイムでも元気よく話せるといいですね。
・役割分担も重要
司会(進行役)、タイムキーパー、書記などの役割分担も重要です。どのような役割を果たし、どれだけチームに貢献できるのかを見られています。役割がない場合でも、積極的に意見を出す、他の人の意見にうなづく、メモを取るなどできることはたくさんあります。役割がある場合、自分の役割に夢中になるあまり、議論がおろそかにならないよう注意しましょう。
・結論から話す
発言する際は、結論から話すことを心がけましょう。 他の参加者の意見をよく聞き、理解した上で自分の意見を整理して発言しましょう。
・周りの意見を尊重する
グループディスカッションの目的は、決められた時間内でチームの結論を出すことです。他の就活生の意見を頭ごなしに否定したり、自分の意見を押しつけたりすることは避けましょう。チーム全員でゴールを目指す気持ちで臨みましょう。
その他、気をつけたいポイント
面接では、面接官との会話の内容だけでなく、マナーや身だしなみ、言葉遣いなども評価されます。清潔感のある服装を心がけ、ていねいな言葉遣いで話しましょう。また、面接官の目を見てハキハキと話すことも大切です。
気をつけたいポイント
・企業のホームページや採用情報を事前によく見ておきましょう。
・面接会場には、時間に余裕を持って到着しましょう。
・受付係や案内係の人にも礼儀正しく接しましょう。
・控え室での待ち時間など、面接以外の時間も気を抜かずに。
・面接後には、お礼のメールを送るといいでしょう。
万全な面接対策をして、選考に臨もう!
内々定を得るためには避けて通れない面接。万全な対策をすることで、自信を持って面接に臨むことができます。内々定まであと少しです。最後まで気を抜かずにがんばりましょう。