就活はいつからはじめる?

 就職準備は、大学3年生になる春ごろから本格的にスタートするのが一般的です。大学3年生の4月ごろには夏インターンシップの募集が始まるので、それまでに自己分析や業界・企業研究を進めておくことが大切です。

もちろん、中には大学2年の終わりごろから準備を始める学生もいます。でも、やみくもに動き出しても疲れてしまうだけ。とくに就活は長期戦なので、「早く動く=有利」ではなく、「準備を計画的に進めること」が大切です。

「早く始めたい!」という人は、まずは自己分析にじっくり取り組むのがおすすめ。自分の強みや価値観を整理することで、その後の業界研究やエントリーシート作成がぐっと楽になります。

自分のペースで準備を始めましょう。

 

年度別・月別スケジュール一覧

 

年月 主なイベント・準備内容
2025年4月~ 自己分析スタート/業界・職種・企業研究
2025年5月~ 合同説明会(合説)参加
2025年7月~9月 夏のインターンシップ(就業体験型・短期型)
2025年10月~12月 冬のインターンシップ/OBOG訪問/履歴書・ES・面接準備
2026年3月~ 本選考に直結する動き/プレエントリー解禁
2026年4月~5月 ES提出&Webテスト対策
2026年6月~ 本選考スタート(面接・適性検査)
2026年7月~8月 最終面接・内定獲得
2026年9月~12月 就活の締めくくり(内定式・入社準備)

【2025年4月~】自己分析スタート

就活準備の第一歩は「自己分析」です。
自己分析は、あなたがどんな人間で、何を大切にして生きていきたいのかを整理する作業。ここで見えてくる「就活の軸(=譲れない価値観や基準)」が、この先の業界研究・企業研究・志望動機づくりにつながります。

 

👉 自己分析のポイント

  • 自分の強み・弱みを整理する
  • 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)を振り返る
  • 将来どんな働き方をしたいかイメージする

 

インターンや説明会を経験すると、新しい気づきが増えて自己分析がアップデートされます。積極的に合説や企業説明会に参加したり、多くの企業の担当者と会話するなどし、就活が終わるまで定期的に振り返りましょう。

 

業界・職種・企業研究

自己分析と並行して進めたいのが「業界・職種・企業研究」です。これは、就活における“地図づくり”のようなもの。自分がどんな環境で働きたいのか、どんな仕事にやりがいを感じるのかを整理していく大切なプロセスです。

  • 業界研究
    まずは「どの業界に興味があるか」を広く見ていきましょう。たとえば、メーカー、金融、IT、サービスなど大きなくくりから始め、業界ごとの将来性や成長性、社会に与える影響を調べます。社会情勢や市場の動きを理解すると、その業界が今後どう発展していくかも見えてきます。

 

  • 職種研究
    次に「自分がどんな役割で働きたいか」を考える段階です。営業、企画、エンジニア、マーケティング、人事など、同じ業界でも職種が違えば求められるスキルや働き方はまったく変わります。自分の強み・弱みを照らし合わせながら、適性を考えてみましょう。

 

  • 企業研究
    業界・職種がある程度見えてきたら、個別の企業を深掘りします。企業の理念やビジョン、事業内容、社風、福利厚生などを調べ、「自分の価値観やライフスタイルと合うかどうか」を確認することが大切です。自分自身の大切にする判断基準を持って比較すると選びやすくなります。

 

この3つを調べていくと、「自分はこういう環境で、こういう仕事をしてみたい」という方向性が徐々に固まり、就活の軸をつくることができます。軸が明確になると、エントリーシートや面接で話す志望動機にも一貫性が出て、説得力が増していきます。

 

【2025年5月~】合同説明会(合説)

5月ごろから始まるのが「合同説明会(合説)」です。複数の企業が一度に集まるため、効率よく情報を得られます。
また、気になる企業を探すだけでなく、まだ知らなかった業界との出会いも期待できます。

ステッピングでも時期に合わせて参加しやすいイベントを開催します。

1月4日 新春就活フェス @風の森ホール

3月1日 ふくいの合説 @サンドーム福井

予定に合わせて積極的に参加してみましょう。→ステッピングイベント情報はこちらから

 

【2025年7月~9月】夏のインターンシップ

 夏休みはインターンシップの本格シーン
インターンには「就業体験型(5日以上)」や「オープン・カンパニー(短期型)」があります。就業体験を伴う5日以上のプログラムを『インターンシップ』、業界や企業の理解を深めるための情報提供を目的としたプログラムを『オープン・カンパニー』と呼びます。

 

実際に社員と接したり業務を体験したりすることで、働くイメージを具体的に持つことができます。また、経験した内容はエントリーシートや面接でのエピソードとしても活かせます。

 

👉 インターン選考対策は5月ごろから始めよう

  • エントリーシート(ES)作成
  • 適性検査(SPI・玉手箱など)
  • 面接やグループディスカッションの練習

 

【2025年10月~】履歴書・ES・適性検査・面接準備

秋からは本選考に向けた準備が本格化します。面接やグループディスカッションは、多くの企業が12月や1月から開始するため、10月から対策を始めると安心です。

 

★履歴書・ES
学歴や資格などの基本情報は正確に記入し、ESは志望動機や自己PRを企業ごとに調整しましょう。企業研究を反映させることが重要です。

 

★適性検査
SPIや玉手箱などの練習を早めに始めましょう。計算や読解問題はスピードも求められるため、少しずつ慣れておくと安心です。

 

★面接・グループディスカッション
面接は一次〜最終まで段階的に実施され、個人面接・集団面接・WEB面接があります。グループディスカッションでは、論理的思考力や協調性が評価されるため、役割を意識した発言が大切です。模擬面接でフィードバックを受け、自分のアピールをブラッシュアップしましょう。

 

この時期に準備を進めておくと、本選考期間に余裕を持って対応できます。

 

【2025年10月~12月】冬のインターンシップ・OBOG訪問

 冬インターンは12月〜2月ごろに開催されます。夏に比べて参加者が少なく、じっくり企業と関わるチャンス。プログラム数は減るので、早めのエントリーが安心です。

また、この時期からOBOG訪問もおすすめ。実際に働いている先輩の話を聞くことで、企業のリアルな雰囲気や働き方を知ることができます。

 

【2026年3月~】プレエントリー解禁

3月1日から、いよいよ本選考のエントリーがスタートします。
本選考エントリーとは、企業に「選考を受けます!」と正式に申し込むこと。企業の採用ページや就活サイトから簡単に行えます。

エントリーの際は、募集要項や締切をしっかりチェック。焦って提出するとミスのもとです。計画的に動くことが、スムーズなスタートの秘訣です。

同じ時期に企業説明会も本格的に開始されます。理念や事業内容を知るだけでなく、担当者に直接質問できる貴重な場。事前に質問を用意しておくと、「この学生、ちゃんと調べてるな!」と好印象につながります。→3月1日イベント情報リンク

3月は、就活のペースをつかむ大事な時期。焦らず、でも抜かりなく行動して、スタートダッシュを決めましょう。

 

【2026年4月~5月】ES提出&Webテスト

この時期は、エントリーシート(ES)の締切が一気に重なるため、計画的に進めることがとても大切です。志望動機はどの企業でも同じ内容ではなく、「なぜその企業なのか」が伝わるように工夫しましょう。

同時に、SPIや玉手箱などのWebテストも実施され始めます。事前に問題集やアプリで練習しておくと安心です。さらに一部の企業では早期面接がスタートするので、書類・テスト・面接を並行して進める心構えが必要になります。

ポイントは「締切を忘れないように管理すること」と「自分らしい言葉で伝えること」。ここを意識して乗り切りましょう。

 

【2026年6月~】本選考スタート(面接・適性検査)

6月からは、新卒採用の本選考が本格化し、面接や適性検査が実施されます。一次・二次面接から最終面接まで段階的に進み、個人面接に加えてグループ面接やグループディスカッションも増えています。

面接では、単に結果を述べるだけでなく、どのような努力や工夫をしたか、その過程を具体的に伝えることが重要です。「成果」「学び」「今後の活かし方」を意識して話すことで、面接官に説得力のある印象を与えます。

グループディスカッションでは、自分の意見を主張するだけでなく、他のメンバーの意見を聞き、協力して結論を導き出す姿勢が評価されます。事前に自身の強みや経験を整理しておくことで、落ち着いて議論に参加できるでしょう。

本選考期間は多忙を極めますが、計画的に準備を進め、自身の強みを効果的にアピールすることが、内定獲得への近道となります。

 

【2026年7月~8月】最終面接・内定獲得

いよいよ就活も大詰め。7月から8月にかけては、最終面接が行われ、内定が出始める時期です。ここでは、これまでの面接以上に「人柄」や「企業との相性」が重視されます。自分らしさを素直に表現することが合格へのカギとなります。

複数の企業から内定をもらえる学生もいますが、選択に迷ったときは「自分の価値観と合うかどうか」を基準にするのがおすすめです。給与や知名度だけで決めると、入社後にギャップを感じることもあります。

この時期は内定者懇親会や面談が行われる企業もあり、実際に社員と交流するチャンスも増えます。そうした場を通じて「ここで働きたい!」と思える会社を選ぶことが、納得のいく就職につながります。

 

【2026年9月~12月】就活の締めくくり

10月に内定式が多く実施されます。
入社準備や研修に参加し、学生生活の整理も行いましょう。

 

まとめ

就活は計画的な準備と段階的な取り組みがカギです。
自己分析→業界研究→インターン→面接準備、と順を追って行動すれば、焦らず着実に進められます。

自分のペースで準備を積み重ね、前向きにスタートしましょう。努力は必ず成果につながります。